突然の子供の受診・・・あなたは子供にどんな服装をさせますか?

小さい子供は体の抵抗力が弱く、様々な病気になりがちですよね。また、不慮の事故でケガをしてしまい、手当てが必要になることもあるかと思います。

そんな時に頼りになるのが病院ですが、救急受診をする時の子供の服装に悩む方が中にはいらっしゃることでしょう。

そこで今回は、子供が救急受診する時の服装について、病院に勤務している私が実体験を交えて解説してきたいと思います。

目次

子供の受診時の服装は?

「夜中に急な発熱でしんどそうにしている・・・」

「学校でケガをしたとの連絡が入った・・・」

小さい子供にとって病気やケガは切っても切り離せないものです。

何かある度に、病院へ通い適切な処置をしてもらうことで、健康に過ごせるようにするのは親の務めとも言えることですね。

そのような状況下での救急受診の時は、子供の服装はどんな格好で行けば良いのでしょうか?

パジャマで受診してもOK!

病院に勤める身から言うと、子供が受診する際の服装は特に決まりも無いので基本的に何を着て来ても大丈夫です。

もちろん、パジャマのまま連れて来てもまったく問題ありません。

発熱など体力が低下している状況で無理に着替えをさせることでかえって負担をかけるよりは、今着ているパジャマなどの服装のまま受診してもらう方が良いからです。

あえてオシャレをしてくる必要もありませんので、普段通りの格好かパジャマで来院しましょう。

ただし、子供が服を着ないからと言って裸の状態で連れてくるのは止めてください。

すぐに脱がせやすい服がベスト!

もし着替えをして受診される場合は、診察時にすぐに脱がせられるような服を着てくることをオススメします。

診察場では聴診など体の状態を把握するための検査や必要な処置を行うようになります。

その時に一時的に服を脱がせることがあるため、着脱の難しい複雑な構造の服ではなく、捲りやすい服や前開きの簡単なつくりの服を選ぶのが良いでしょう。

 

特に、女の子の場合はワンピースを着て受診に来ることも考えられますが、診察場で腹部や背中を聴診する時に服を捲ることが難しいため、避けておいた方が良いです。

子供の受診時には状態把握のため全身を診る医師もいることから、必要に応じて上の服だけでなくズボンも脱がせやすいものを選んでおくと困ることも少なくなりますね。

汚れのひどい服装は避ける

受診に来られる方の中にはひどく汚れた服装で診察を待っている人もいます。

現場から救急搬送され、一刻を争う状況であれば別ですが、着替えができるくらいの余裕がある状態であれば、なるべく汚れのひどい服装を避け、着替えてくることをオススメします。

病院は衛生的な環境下にあるため、病院内を汚染するだけでなく、他の患者に悪影響を及ぼす可能性があるからです。

着替えが難しい状況であれば、簡単に落とせそうな目立つ汚れは病院に入る直前に落としておくと良いでしょう。

金具のついた服は着て行かない方が良い

受診時の子供の状態にもよりますが、場合によってはレントゲン撮影などの検査を必要とする可能性も考えられます。

そんな時に困るのが金具のついた服を着ている時です。

基本的にレントゲン等の撮影時は金具のついた服はすべて脱いで行うようになるため、撮影前後で着替えをしなくてはなりません。

しんどい状況下で着替えを行うのは子供にとっても負担がかかるため、金具のボタンなどがついた服は着て行かない方が良いです。

子供の受診時にオススメな服装やアイテム紹介!

子供を救急受診させる際の服装はパジャマでも良いことがわかりました。

では、パジャマの中でもどんなものを着せていくと良いのでしょうか?

オススメのパジャマについて見ていくことにしましょう。

男女別受診時も安心なパジャマ!

ここではオススメのパジャマを男女別で紹介したいと思います。

男の子向け

小学校入学前までの男の子ならこのパジャマがオススメです。

ボタンが大きくて着脱が簡単にできるデザインです。

柄物ですがそこまで目立つものでもないので、受診時に着ていくのも問題ありません。

女の子向け

女の子が着るパジャマでオススメなのはこちらです。

可愛らしいピンクやすっきりとしたイエローが特徴のパジャマです。

もちろん前開きでボタンも大きいため、着脱も簡単です。

あると便利なアイテム3選!

パジャマの他に、受診時にあると便利なアイテムがいくつかあります。

その中でも特にあると便利なアイテム3つを紹介いたします。

ブランケット

病院の待合は空調が効いているため、健康な人にとっては快適な空間なのですが、体調を崩している人にとっては暑すぎたり寒すぎたりと不快な環境と思うかもしれません。

また、診察を待つ間、座っていることさえもしんどくて難しい場合もあります。

そんな時、ブランケットがあれば体温調節が可能となり、待合の長椅子で横になる時も掛布団替わりになるのでオススメです。

なお、どうしても体調が悪い時は病院スタッフに声をかけ、処置室などのベッドで休ませてもらうよう頼んでみてください。

おもちゃ・絵本類

そこまでしんどくない状態の子供は診察の待ち時間が退屈でぐずってしまうことも考えられます。

小児科の開業医ではおもちゃや絵本を置いているところもあるため、それを利用するのも1つの手ですが、他の病気の子供が触ったものになるため、あまり衛生的に良いものではないことが多いです。

そのため、余裕がある状態であれば、持ち運びが簡単で音のならない小さなおもちゃや、普段気に入っている絵本を持参すると効果的です。

マスク

風邪やインフルエンザなど感染しやすい病気が流行している時期の病院では、他の患者から病気をもらって快復までの時間が長引いてしまうことも考えられます。

また、子供自身の病気を他人にうつしてしまう可能性も十分考えられます。

子供自身の身を守ることや他の人への影響を考慮し、子供用のマスクを着用していくことをオススメします。

医療現場での使用されているマスクの子ども用になりますのでオススメです。

日ごろから予防目的で付けさせるのも良いですね。

終わりに

今回は子供の救急受診時の服装について解説してきました。

今回お伝えした内容をまとめると以下のようになります。

  • 救急受診時の服装は特に指定は無く、パジャマで来院しても構いません。
  • 診察がしやすいよう、脱いだり捲ったりするのが簡単な服がオススメです。
  • 明らかに目立つ汚れた服や金具のついた服は可能な限り着用を避けましょう。
  • 服装以外にもブランケットやマスクなどのアイテムを準備しておくとなお良いです。

子供はいつ病気になるかわかりません。

突然の受診が必要な時に備えて、パジャマやアイテムを揃えておきましょう。