障害者手帳を持っていると水族館の料金が安くなるのでしょうか?
日本全国各地にある水族館では、普段見にすることができない様々な水生動物を間近で見ることができます。
休みの日には家族連れで水族館に行くという方もいらっしゃることでしょう。
そんな水族館ですが、障害者手帳を持っている人は料金の割引など、何か特別なサポートが受けられるのでしょうか?
今回は障害者手帳を持っている人が全国の主な水族館に行った時、料金の割引が受けられるのか等をご紹介していきます。
目次
- 1 水族館と障害者手帳
- 2 全国の各水族館と障害者割引のまとめ
- 2.1 登別マリンパークニクス(北海道登別市)
- 2.2 サンピアザ水族館(北海道札幌市)
- 2.3 青森県営浅虫水族館(青森県)
- 2.4 環境水族館アクアマリンふくしま(福島県)
- 2.5 すみだ水族館(東京都)
- 2.6 横浜・八景島シーパラダイス(神奈川県)
- 2.7 鴨川シーワールド(千葉県)
- 2.8 名古屋港水族館(愛知県)
- 2.9 鳥羽水族館(三重県)
- 2.10 伊勢夫婦岩ふれあい水族館シーパラダイス(三重県)
- 2.11 海遊館(大阪府)
- 2.12 神戸市立須磨海浜水族園(兵庫県)
- 2.13 城崎マリンワールド(兵庫県)
- 2.14 下関市立しものせき水族館 海響館(山口県)
- 2.15 マリンワールド海の中道(福岡県)
- 2.16 沖縄美ら海水族館(沖縄県)
- 3 終わりに
水族館と障害者手帳
2018年2月現在、日本には100ヶ所を超える地域に水族館があります。
それくらい、日本人は水族館が好きであると言えます。
ここまで増えているのは日本が島国であり、水辺の生物との関係性が歴史的に強いことや、水生動物の飼育がしやすい環境にあることが要因として考えられます。
子どものころから様々な水生動物について見聞きできる環境にあり、このように水族館で間近に触れ合えるとなれば、この水族館の数は納得できる数字と言えるでしょう。
私も水族館で様々な水生動物を見るのがとても好きで、いつも時間を忘れて眺めています。
そんな水族館ですが、障害のある人にとっても利用したい施設であることは変わりありません。
では、障害のある人が水族館に行った時、何かサービスが受けられるのでしょうか?
水族館で障害者手帳を見せると割引が受けられる!
障害者手帳を持っている障害者が水族館に行った時、多くの水族館で入場料金の割引が受けられます。
水族館に入場する際に入場券を購入するところがほとんどなのですが、その際に障害者手帳を提示するだけで、障害者料金で水族館に入場することができます。
多くの水族館では、一般の料金から何割か値引きされた金額を障害者料金として設定しており、その金額で入場できるようになるのです。
また、水族館によっては付き添いの人も割引を受けられるところもあります。
障害のある人にとって、そばに介助をしてくれる人の存在は必要ですので、この割引をしている水族館はとてもありがたいと言えますね。
また、水族館は大人だけでなく子どもも利用する施設です。
これは障害のある人でも同じで、大人の障害者だけでなく障害児も利用することがあります。
この点についても、大人の障害者と障害児で料金設定を分けているところがあるので、後程ご紹介いたします。
なお、水族館のように割引を受けられる施設は以下の記事のように他にもありますので、一度ご確認下さい。
水族館とバリアフリー
障害のある人が水族館に行く場合、気になるのは料金だけでなく
【水族館の中の環境】
も挙げられます。
せっかく入場した水族館の中が階段だらけで移動が大変だった、なんて日にはとても楽しむことはできません。
しかし、この点も多くの水族館は工夫をしています。
車いすの人が移動できるエレベーターや、階段ではなくスロープを設置しているところなど、たとえ障害があっても様々な水生動物を眺めることができるような移動のしやすい環境を整備しているのです。
水族館の中は証明を暗くしている箇所が多いので移動すること自体には注意が必要ですが、段差が非常に少ないのでとてもスムーズに館内を見てまわることができます。
さらに、障害者用トイレや駐車場の障害者用スペースも設置しているところが多く、車いすの貸し出しをしている水族館もあるので、不自由なく水族館を利用できるようになっているのです。
なお、水族館以外の施設でも、障害者に配慮したつくりになっているところは以下の記事のように存在します。
全国の各水族館と障害者割引のまとめ
では、全国にある有名な水族館で障害者割引が受けられるのか、環境はどうなのかを1つずつ見ていくことにしましょう。
これから旅行などで水族館に行く予定と立てられる方や、近くにある水族館のバリアフリー情報が気になる方はぜひ参考にしてみて下さい。
なお、料金や環境については記事作成時(2018年2月現在)のものですので、閲覧時期によっては内容が異なる可能性がありますのでご了承ください。
登別マリンパークニクス(北海道登別市)
登別マリンパークニクス:https://www.nixe.co.jp/
中世のお城のような建物の中はなんと水族館!
サメが泳ぐアクアトンネルやクラゲの大水槽、アザラシリングプールなど、館内も目玉となる箇所が多いのが特徴です。
気になる料金ですが、おとな2,450円・こども1,250円のところ、障害者割引で半額の1,125円・625円になります。
介助者割引は障がい者手帳1級・療育手帳A判定・身体障がい者手帳第1種の人に付添われる人(障がい者1人に付き1人)がおとな料金の半額である1,125円となります。
サンピアザ水族館(北海道札幌市)
サンピアザ水族館料金表:http://www.sunpiazza-aquarium.com/contents/information/index.html
JR新札幌駅のそばにあるサンピアザ内にある水族館です。
駅のそばなので非常にアクセスがしやすいですね。
料金はおとな900円・こども400円がそれぞれ2割引きの720円・320円になります。
付き添いの人の割引は特に無いそうです。
青森県営浅虫水族館(青森県)
浅虫水族館入場料:http://asamushi-aqua.com/2016/03/61/
本州最北端の水族館で、イルカ専門の「いるか館」コーナーやイルカショーが目玉となっています。
入場料は障害者手帳を所持していれば等級にかかわらず、本人と付き添いの人1名が無料になります!
これはうれしいですね^^
環境水族館アクアマリンふくしま(福島県)
環境水族館アクアマリンふくしま入館料案内:http://www.aquamarine.or.jp/info/tickets-genmen.html
潮目の海という三角形の大水槽や、磯や干潟を再現した蛇の目ビーチという体験エリアが目玉の水族館です。
各種障害者手帳を所持している方はなんと入館料無料となります!
また、手帳の等級が1級の場合は付き添いの人1名も無料となります。
すみだ水族館(東京都)
すみだ水族館営業時間・料金表:http://www.sumida-aquarium.com/info/index.html
スカイツリーの真下にある水族館で、都会のど真ん中で様々な水生生物に出会えます。
私も訪れたことがありますが、スカイツリーの観光前後で気軽に立ち寄れる利便性がポイントです。
料金は障害者手帳を提示することで本人・付き添いの人1名がそれぞれ各一般料金の半額となります。
横浜・八景島シーパラダイス(神奈川県)
八景島シーパラダイス料金案内:http://www.seaparadise.co.jp/price/
人工島を造成した日本最大級のレジャー施設です。
水族館だけでなく、様々なアトラクションやレストラン、さらにはホテルまである魅力たっぷりの施設です。
水族館への入場に必要なアクアリゾーツパスは、各種障害者手帳を提示することで本人・付き添いの人1名がそれぞれ半額となります。
鴨川シーワールド(千葉県)
鴨川シーワールド料金案内:http://www.kamogawa-seaworld.jp/smp/price/index.php#price
日本で唯一シャチのパフォーマンスを見ることができる水族館です。
ショーはこの他にアシカやシロイルカも行っており、入場者を飽きさせない工夫がなされています。
料金はおとな2,800円・こども1,400円のところ、障害者手帳の提示により、おとな1,500円・こども750円となります。
付き添いの人も2,100円と正規料金より安くなります。
名古屋港水族館(愛知県)
名古屋港水族館料金案内:http://enjoy.nagoyaaqua.jp/charge/2014111014551233.html
名古屋港に設置された水族館で、周辺にはショッピングモールや博物館、展望台など名古屋港を満喫できる施設が充実しています。
入場料は各種手帳を所持している方は無料、付き添いの人1名は等級の条件を満たせば免除されます。
鳥羽水族館(三重県)
鳥羽水族館料金案内:http://www.aquarium.co.jp/eigyou/ryoukin.html
日本で唯一ジュゴンを飼育している大規模な水族館です。
館内は12のゾーンに分かれており、それぞれ特徴的な水生生物を見ることができます。
障害者手帳を提示することで入場料金が割引されることは明記されているのですが、割引額までは掲載されていませんでした。
伊勢夫婦岩ふれあい水族館シーパラダイス(三重県)
伊勢夫婦岩ふれあい水族館シーパラダイス料金案内:https://ise-seaparadise.com/price-access/
その名のとおり、他の水族館では触れ合うことのできない水生動物に至近距離で触れ合うことができる水族館です。
縁結びのシンボルである夫婦岩も近くにあり、デートスポットとしても利用されることが多いです。
障害者手帳を提示することで、大人1,600円・こども(小・中学生)800円・幼児(3歳以上小学生未満)400円の金額がそれぞれ付き添いの人1名も含め半額になります。
海遊館(大阪府)
海遊館料金表(障がい者割引価格):http://www.kaiyukan.com/area/info/barrierfree/
「命の感動が味わえる世界最大級の水族館」をテーマに、数多くの水生生物を飼育している水族館です。
大阪環状線から乗り換えで気軽にアクセスできる立地の良さもウリです。
障害者手帳を提示することで、本人と付き添いの人1名がそれぞれ正規料金の半額で入場できます。
神戸市立須磨海浜水族園(兵庫県)
須磨海浜水族園入園料:http://sumasui.jp/eigyou/charge.html#genmen
開館から60年あまりもの年月が経つ歴史ある水族館です。
ペンギンへのエサやりができることも目玉の1つです。
各種手帳を所持している場合、入園料が免除されるほか、等級によって付き添いの人1名も免除されることがあります。
城崎マリンワールド(兵庫県)
城崎マリンワールド料金表:http://marineworld.hiyoriyama.co.jp/information/#info02
定番のイルカショーだけでなく、有料ですがイルカと一緒に泳ぐこともできる体験オプションが魅力的な水族館です。
私が過去に行った時、イルカショーでイルカにキスをされたことがある思い出のあるところでもあります。
障害者手帳を提示すると、入園料が大人2,470円・小人(小・中学生)1,230円・幼児(3歳以上)620円から、大人1,250円・小人650円・幼児350円に減免されます。
付き添いの人の割引については明示されていません。
下関市立しものせき水族館 海響館(山口県)
海響館料金表:http://www.kaikyokan.com/information/
ペンギン村という、日本の水族館では最大規模のペンギンのみを扱った展示スペースのある水族館です。
シロナガスクジラの全身骨格標本の展示や、ご当地名物もあってかフグの展示もしています。
料金は障害者手帳を提示することで半額に、付き添いの人1名も条件が付きますが半額になります。
マリンワールド海の中道(福岡県)
マリンワールド海の中道入館料金:https://marine-world.jp/general-guide/regular-fees/
九州地方の海をモチーフにした展示のほか、定番のイルカ・アシカショーを海をバックに行うことが目玉の水族館です。
料金は障害者手帳の提示により本人及び付き添いの人1名がそれぞれ通常料金の半額となります。
沖縄美ら海水族館(沖縄県)
沖縄美ら海水族館入館料金:https://churaumi.okinawa/guide/info/
ジンベイザメやナンヨウマンタなど、日本ではここでしか見ることができない水生生物を見ることができる、沖縄県屈指の観光スポットです。
綺麗な海辺がそばにある開放的な水族館です。
障害者手帳を所持している人は、本人・付き添いの人1名がそれぞれ入館料が無料になります。
終わりに
今回は障害者手帳と水族館の料金についてまとめてみました。
今回お伝えした内容のポイントは以下のとおりです。
- 水族館の料金は障害者手帳を提示することで割引が受けられるところが多いです。
- 条件付きのところもありますが、付き添いの人1名も割引が受けられる可能性があります。
- 水族館はバリアフリーに配慮したつくりになっているところが多く、障害者でも安心して利用できます。
水族館で普段触れ合うことの無い水生生物を間近で見ることは、障害の有無に関わらず私たちの心を動かすものです。
「障害があるから行けない」のではなく、「障害があるからこそ行ってみようとする」ことで得られるものがあると思います。
少なくとも、水族館は障害があっても楽しむことができる空間になっています。
是非本記事を参考に、水族館へ足を運んでみてはいかがでしょうか?