入院中の差額ベッド代の金額を抑えるための一工夫

   

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入院中の差額ベッド代についてお困りでしょうか?

「個室って言われたけどどれくらいかかるの?」「何とか部屋代を安く抑えたい」という相談をよく受けます。

今回は差額ベッド代がどういうものなのかについて解説していきます。

差額ベッド代とは

患者側が良い部屋を希望して入室した時に発生する

差額ベッド代とは病院側が設けている通常の病室(ほとんどのところが多床室)より設備の整った部屋に患者側が希望して入室した時に発生する料金のことです。

早く言えば部屋をグレードアップさせるオプション費用のことですね。

グレードアップの内容は病院ごとで異なりますが、よくあるのが以下の点です。

  • 個室対応
  • 室内に設備がある(トイレ、入浴設備、流し台、ソファーなど)
  • テレビ(別料金が発生しない)

また、差額ベッド代が発生する部屋の中でも、設備の違いや部屋の広さ、日当たりなどで金額が別々で設定されているところもあります。

この設備や金額については各病院が自由に設定できるものとなっており、「一律これぐらいの金額になる」と説明するのが難しい内容となっています。

1日あたりの料金設定となっている

差額ベッド代はほとんどのところが1日あたりの料金で金額設定をしています。

設備の良い部屋は病院によってはちょっとしたビジネスホテルに宿泊するくらいの金額が発生することも少なくありません。

また、差額ベッド代をとらない病院の中でも、設備費等の名目で料金が発生するところもあります。

設備費等というのはテレビ等電気機器の使用代などを対象にすることが多いです。

高額療養費制度の対象外の支払いになる

差額ベッド代は高額療養費制度の対象外の支払いになります。

良い療養環境を得るために希望して追加料金を支払っているわけですから、当然還付等の対象にもなりません。

差額ベッド代を抑える方法

では差額ベッド代を抑える方法はあるのでしょうか。

もちろん、希望して差額ベッド代が発生する病室へ入室する場合はそのまま料金を支払うことになります。

しかし、やむを得ず差額ベッド代が発生する病室へ入室しないといけない場合はどうでしょうか。

以下の点について確認してみましょう。

集中治療室は差額ベッド代がかからないことが多い

集中治療室(ICU等の呼び名)は病状が重篤であったり、集中的な管理が必要な患者が入る病棟になります。

そのため、治療上個室での管理が望ましい状況になる場合が多く、多くの集中治療室では個室を用意しています。

治療のために必要な設備として個室を設けていますので、患者の意思にかかわらず入室することになりますが、この場合の差額ベッド代は発生しません。

なかには集中治療室でも差額ベッド代がかかる部屋を用意している病院もありますが、希望しない限りは無料の部屋に入室するようになります。

一般病棟では個室管理が望ましいかどうかによる

一般病棟の場合は原則として差額ベッド代が発生します。

しかし、以下の状況であれば病院側の判断で差額ベッド代が発生しなくなったり減額されたりすることもあります。

  • 通常の病室の空きが無い

いわゆる満床の状態で部屋の選択の余地が無い場合は、差額ベッド代が発生する部屋への入室を病院側が指定して行うことがあります。

入室前には病院側から状況と費用について説明がありますので、差額ベッド代の支払いが可能かどうかをはっきりと病院側へ伝えましょう。

希望していないのに差額ベッド代のかかる部屋に入室するという、患者側にとっては不利益になることですので、部屋代の調整を求めるのは1つの方法です。

ただし、部屋代の調整を行えるかどうかはあくまで病院側の裁量によりますので、減額にならないことがあることも理解しておきましょう。

また、減額された後に多床室が空いてもその個室への入室を希望した場合、ほとんどが通常の料金に戻って支払いを続けることになりますのでご注意下さい。

  • 多床室に入室することで他の入院患者が不利益を被る可能性がある

例えば認知症があり、夜間に他の入室者に迷惑がかかるような行動をする患者がいたとします。

治療上必要な方が入院しているとはいえ、病室内では共同生活を送っていますので、他者に迷惑がかかっている状況の場合は病院側が別室への入室を指示することもあります。

その際も必ず患者・家族に説明がありますので、経済面の状況をきちんと伝えたうえで転室するようにしましょう。

この場合の部屋代も病院側の裁量によりますが、状況が落ち着くまでの間は無料になることが多いかと思います。

通常の病室への転室希望を明確に表明する

当たり前のことですが、部屋代のかからない通常の病室を希望していることはきちんと病院側へ伝えましょう。

特に規模が大きい病院の場合は患者だけでなく勤務時間ごとのスタッフの入れ替わりも多く、1人のスタッフに伝えたことが他のスタッフにうまく共有されない可能性もあります。

繰り返し複数のスタッフに希望を伝えることで、自らの希望の強さをアピールすることにもつながります。

そして一番効果的なのはベッド管理をしているスタッフ(病棟看護師長など)に希望を伝えることです。

ベッド管理をしているスタッフ側としても、患者側の希望をなるべく反映するよう努力されていますので、しっかりと思いを伝えていきましょう。

ただし、病院スタッフも人間ですから、上から目線でしつこく伝えるのはかえって悪い印象を与えてしまうことになるかもしれません。

上手に「困っている」という気持ちを伝え、良好な関係性を築いていきましょう。

どうしてもうまくいかない時はMSWへ相談!

上記の方法ととっても、どうしても負担が発生し支払いに困るという状況になるかもしれません。

その場合は入院している病院にいるMSWへ相談しましょう。

MSWは患者・家族の療養生活を支える立場にありますので、現状を伝え、病院側との間を取り持ってもらうと良いでしょう。

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終わりに

差額ベッド代は患者側にとって療養環境を選択できるものとなっています。

しかし、やむを得ず差額ベッド代が発生する部屋に入室し、支払わないといけない場合に困った状況が発生することも十分考えられます。

もし支払い等に困ることがあれば迷わずMSWへ相談してみて下さい。

差額ベッド代とうまく付き合って安心して療養生活が送れるようにしてみましょう。

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